音楽は誰もが幼い頃からそばにあって、好きな音楽はいつでも優しくて、気持ちも優しくしてくれる。
どの音楽が一番の癒しになるか、ということで多くの人にアンケートを取った読み物を読んだのですけれども、自分の場合はどうかなあと考えたりしました。
私の聴いた中で癒しとなる音楽でベストといえば、アメリカの女性歌手ロバータ・フラックの「やさしく歌って」(Kill me softly with his songs.)でしょうか。コーヒーのCMで使われているから知らない人はいないと思うけれど。
なぜこの曲に惹かれるのか、理由はよくわかりません。
小学校高学年のころ、周囲の子は洋楽を聴きはじめることが多くなっていました。外国や英語にあこがれて少し背伸びもあるのかもしれません。当時は、カーペンターズやビートルズ(ビートルズはその3年前にすでに解散していました)から入る人が多かったようです。私も同じでした。それに加え、私は、アメリカンポップス全体を聴けるラジオのチャート番組を得意げに聴き始めました。初めて聴いたとき、その週のビルボードチャート第一位が「やさしく歌って」だったのです。アメリカ音楽はこういうものなのか、ふむふむとひとり悦に入っていたのではないかと思います。
大人になって、六本木の洋楽専門のカラオケパブに行った時、若い綺麗な女性二人がこの曲を歌ってとても上手だったのも印象的でした。
歌詞も気に入ってます。「彼(ある歌手)は、指で私の心の痛みをつま弾いて、言葉で私の人生を歌っているのーーー」と始まるのですがが、歌が人の心を引き入れる様を歌詞にしています。
ロバータさんは黒人の歌手ですが、大学で正規の音楽教育を受けたと聞いています。
当時、人気を博していたモータウンレコードに所属していた、ジャクソン5、グラディスナイト&ピップス、コモドアーズなどの歌手たちとは基調が少しちがうようでした。.
ひとつの曲を聴くとそれにまつわるいろいろな出来事、その時の自分の気分、世相など思い出されます。いい思い出であれば、何度も繰り返しその音楽を聴くことになるのかもしれませんね。
聴いていて、癒される、気持ちが楽になる曲は人生で大切なものだと思います。
音楽でなくても、ほかのことでも自分が気持ちよくなる、楽に過ごせる時間を持てることはよいことですね。どんな過ごし方が楽ちんかを何となく考えておくことはストレス対処法として大事なのではないでしょうか。