北山修さんのこと

投稿日:2013年5月12日|カテゴリ:コラム

最近、音楽界で活躍した経験を持つ精神科医・臨床心理士、北山修さんの精神分析的臨床セミナーというのに参加していまして、講義や症例検討を聞いて勉強してます。

北山修さんといえば、私は小学校1年生の頃ぐらいにテレビの画面で見知っていました。フォーククルセイダーズという3人グループの真ん中で、ウッドベースを弾いていたのですが、緊張した面持ちでつまらなげに見えました。時は過ぎて、私は私で中学校に入って、フォークソングとギターにはまり、「あの素晴らしい愛をもう一度」「風」「花嫁」など北山さんの歌もよく歌っていました。中学2年の時、北山さんがイギリスのモーズレイ病院に留学している、というのをフォークソングの雑誌で知り、その時初めて彼が精神科医だとわかりました。

「精神医学」「心理学」という心の領域を扱う仕事があるということに初めて気付きました。普通だったらひそかに胸におさめておくであろう悩みや苦しみを、言葉にして吐き出してもいい世界、受け皿があるということ知って、よい意味でのショックでしたね。

有体にいって、思春期の悩み多き一時期、確かに自分を支えてくれていた音楽と音楽人との出会いで、自分の生きる方向が決まっていったといえるかもしれません。