子供が春休みにはいり、映画館でドラえもんをいっしょに観てきました。
この年齢になってドラえもんとか観るのかと、自分でも少しため息でもつきたい感じですが、子供が喜んでいるのをみて良しとしました。
振り返ると、中学時代は映画が好きで、300円でみれる3本立て映画、池袋の文芸坐地下とか飯田橋の佳作座などに足運んだり、一方で京橋のフィルムセンターに古いヨーロッパ映画をみに行ったりしていました。チャップリンが好きでたくさんみたし、のちに出版された自伝を読んでも勇気づけられたりしたものです。
当時見た映画では、「イージーライダー」「明日に向かって撃て」「卒業」などのアメリカンニューシネマといわれたものも印象的です。それらを通じてウォーターゲート事件やベトナム戦争で疲弊したアメリカを感じることもできました。
その中で、ダスティンホフマンとジョンボイドが出演していた「真夜中のカウボーイ」がよかった。もっとも、私と同世代の人たちはたいてい高い評価をしてくれている作品だと思いますが。テキサスの田舎からでてきた青年が大都会での成功を夢見てニューヨークにやってきますが、結局は挫折していくのですね。10回以上は観てます。中学生の時に初めてみたときは、汚らしい退廃的な映画だなあ、と思って嫌悪しましたが、高校時代に再度みたら、じーんときてしまったのを覚えている。私自身の心性が変化していたんでしょうね。