通っていた大学の近くを神田川が流れていて、その周辺には学生向けの安アパートが多くあり友人も住んでいてよく遊びに行っていました。「あなたはもう忘れたかしら」で始まるフォークソングの名曲のタイトルでもありますが、歌詞に出てくる銭湯なども近辺にあって、その当時をしのばせる景色には風情がありました。お金もなくて粗末な服を着ていた学生の私でしたが、勉強やスポーツに励みつつ、仲間と夢を語り合えた経験は私なりの誇りであります。

そんなこともあり、神田川をはじめとする東東京の河川は常日頃何気に気にかけている存在であるのです。

今年の夏、三越デパートの近くにある日本橋のたもとで船が乗り着けて乗り降りするのをみて、自分もと思っていましたが、先日、ようやく船に乗ることとなりました。

いすに座ったままで動くことはできないですが、７、８０人くらいの乗客がいたかな。

日本橋川から隅田川を走ります。

潮風がつよく、水しぶきが顔を吹き付け、川の両側には風景が展開します。

立ち並ぶ倉庫や、高層マンション、築地市場、浜離宮などを眺め、普段は見られない、河からの目線で地上を観ることができます。マイクを持ったガイドさんの説明も興味深いものでした。石川島播磨の工場作業員のための月島のもんじゃ焼の発展。徳川慶喜が戊辰戦争から逃げ帰ってきたという浜離宮の船着き場。ベイエリアのタワーマンションに某女優さんがすんでいらっしゃるとか。１時間船に乗ってましたが、酔うこともなく日本橋に戻りました。

結構楽しめます。